ロシアワールドカップもグループリーグが終わり、決勝トーナメントが始まろうとしています。蓋を開けてみれば残った16か国のうち、ヨーロッパと南米以外はメキシコと日本だけでした。メキシコは元々トーナメント残る実力があることを考えると(そういう意味では、ほぼ南米と考えられますが)、日本が残ったことは素晴らしいことです。ある意味、絶対的な強豪国がいないグループだったことが幸いしたこともありますが。

一応、日本代表のグループリーグ最終戦に触れておきます。国内ばかりか、世界中で賛否両論交わされています。個人的な考えですが、日本代表の目標が「決勝トーナメントに行く」ことであるならば、よりベターな選択肢だったのでは、と思います。あの時点では点を取らなければいけないチームはセネガルだけだったので、試合が動く可能性と現状維持の可能性を比較して、後者の確率が高いと考えた結果だったと思います。そして、ポーランドは試合に勝ち、日本は決勝トーナメントに行くという、大岡裁きの様な形となりました。もちろん、決勝トーナメントに行けば賞金が増えるという下衆な考えは無かったと信じたいところです。
しかし、目標設定が「決勝トーナメントでも勝ち進む」だと話は違ってきます。決勝トーナメントは負けたら終わりです。引き分けもありません。つまり、1点ビハインドの場合、1点取ることが必要になります。特に日本の場合、どこが対戦相手だろうと実力的には上の相手ばかりです。つまり、あの局面は今後の1点ビハインドの状況でどうするか(そして結果、負けても構わない)というシミュレーションを行う機会だったと考えられないでしょうか。いずれにしろ、決勝トーナメントではチャレンジャーの気持ちを忘れないでプレーしていただきたいと思います。(あくまでも、個人的な考えです)

さて、決勝トーナメントの予想をしたいと思います。ざっと予想すると、以下の通りです。

今回は非常に難しい予想です。ベスト8以上はどの国にも勝機があると考えております。一応スペインを優勝予想にしましたが、途中でクロアチアに負けてしまう可能性も否めません。ブラジルもそんなに強さを感じないので、ベルギーの勢いに負けてしまう気がします。ベルギーは攻撃陣が注目されていますが、伝統的にGKもいい選手が多く、今回のクルトワもいいキーパーです。
アルゼンチン、ポルトガルは個人頼みなので、決勝までは到達しないでしょう。元々はドイツが勝ち上がるであろうとしていたブロックなんて、もう分かりません。もしかしたら、初優勝の国が出てきてもおかしくないと考えています。ちなみに、決勝の裏予想としては、ベルギーvsクロアチアorスイスという、どこが買っても初優勝というカードになれば、と思います。

2018/7/3追記
いきなりスペインが敗退してしまいました。トーナメントはこれだから怖いです。という訳で、スペインがいたブロックはクロアチアが勝ち上がり、ベルギーvsクロアチアになるのでは?
しかし、フランスもブラジルも調子を上げてきたので、どうなることやら。